防波堤をつくる方法とは?潜水工事の一例をご紹介!
こんにちは!
福井県坂井市に拠点を構え、京都府や兵庫県をはじめ日本全国で港湾工事や護岸工事を承っている潜水工事会社、株式会社嶺北潜水です。
弊社は潜水工事のプロ集団として平成23年の創業以来、多くの工事をしてまいりました。
皆様は潜水工事と聞いて、どのようなイメージが湧きますでしょうか。
今回のコラムでは、海に囲まれた日本列島に必要不可欠な防波堤のつくり方を通して、潜水工事の一例を紹介します。
防波堤とは何か?
防波堤は大きな波が港の中に入らないようにつくる、波を防ぐ壁のような海中建造物のことです。
港の中の漁船や客船、貿易船などを高波から守り、安心して寄港できるようにする役割があります。
町の中へ波が侵入しないよう、波を打ち消す役割もあり、地域の住民の安全を守っている存在です。
防波堤があることで港湾内は静かな海になり、海藻や海産物の養殖がしやすいという利点もあります。
防波堤工事における潜水士の役割
防波堤はケーソンと呼ばれる、巨大な箱状の鉄筋コンクリートを海底に沈めて、荒い波に耐えるようしっかりと設置してつくり上げます。
しかし、ケーソンをただ海中に置くだけでは、防波堤をつくることはできません。
ケーソンが高波に負けないようにするためには、設置場所に平らで均一な土台をつくる必要があるのです。
まず防波堤をつくる地点に、ガット船というクレーン付きの船から大量の石を海中へ投入します。
次に潜水士が手作業で、ガット船から落とされた石を平らにならす作業をします。
水圧の影響を受ける深い海底で潜水病に気を付けつつ、何度も浮上しては交代を繰り返して、沈めた石が±5㎝程度の誤差になるまで平らになるよう整え続けることが仕事です。
ケーソン設置から上部の工事まで
潜水士の手によって土台が整ったら、次はケーソンの設置です。
ケーソンはコンクリートを固めた箱状の物体ですが、中身は空洞になっており海に浮かべることが可能です。
ケーソンを引き船と呼ばれる船で設置場所へ移動させ、潜水士が整えた土台の上に正確に位置を合わせ、起重機船(きじゅうきせん)を使って設置します。
設置されたケーソンの中にガット船で砕石を詰め、フタとなる部分のコンクリートを施工して、上部の工事を行えば防波堤の完成です。
潜水工事は嶺北潜水にお任せください
株式会社嶺北潜水は、潜水工事のプロとして、日本全国の多くの現場で護岸工事や港湾工事を行ってまいりました。
安全で正確な工事を担ってきたベテラン潜水士が、水中溶接や水中切断など、多様な工事に真摯に対応いたします。
弊社のモットーは「海と調和しながら社会を前進させる」ことです。
環境や安全に配慮しながら、潜水工事を通して社会に貢献できるよう日々研鑽を積んでおります。
潜水工事や港湾工事のご用命はお問合せフォームからお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。