水中溶接工事とは何か|陸上溶接との違い・難しさをプロが解説
福井県でお仕事をお探しの方へ。潜水工事という手に職をつけられる業種があることをご存じでしょうか。
この記事では、福井県坂井市を拠点に全国で港湾工事・水中溶接を手がける株式会社嶺北潜水の実績をもとに、水中溶接工事の定義、陸上溶接との具体的な違い、そして技術的な難しさをプロの視点で解説します。
水圧・水流・視界不良といった特殊な環境下での作業がどれほど高度な技術を要求するのか、そして未経験からでもチャレンジできる環境があることをご理解いただけます。
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水中溶接工事とは

■ 水中溶接の定義
水中溶接とは、海や河川などの水中環境で金属材料を接合する特殊な溶接技術です。陸上での溶接とは異なり、水圧・水流・視界不良・低温といった特有の環境下で行われるため、高度な技術と専門的な知識、万全な安全管理が求められます。
主にアーク溶接という方法で作業を行います。アーク溶接は、アーク放電という電気的現象で金属同士をつなぎ合わせる技法で、陸上でも広く使用されている施工法ですが、水中では防水被覆した溶接棒を使用し、潜水士が直接潜って作業を行います。
水中溶接では、溶接箇所の温度が水によって急激に下がるため、陸上溶接よりも溶接強度が低下する傾向があります。そのため、陸上で行われる太い溶接ではなく、細い溶接を並べることで強度不足を防ぐ工法が基本となっています。
■ 主な活用現場
水中溶接は、水中でしか対応できない多岐にわたる現場で活用されています。海洋土木の分野では、インフラの建設や維持管理に欠かせない技術として、その重要性が高まっています。
海洋構造物
・石油・ガス採掘プラットフォーム
・洋上風力発電施設
・海底パイプライン
・海底ケーブル
港湾・海岸施設
・防波堤・岸壁・桟橋の補修
・護岸工事
・水門のメンテナンス
・老朽化施設の解体・改修
船舶・その他
・大型船の船底・プロペラ補修
・橋梁の水中部分
・プール・水族館
・ダム・河川構造物
福井県坂井市を拠点とする株式会社嶺北潜水では、港湾工事・護岸工事・浚渫工事において水中溶接技術を活用し、全国各地で海洋土木インフラの建設・維持管理に貢献しています。
陸上溶接との違い
■ 作業環境の違い
水中溶接と陸上溶接は、ともに金属を接合する技術ですが、その作業環境と要求される技術レベルには大きな違いがあります。水という特殊な環境が、溶接作業に多大な影響を与えるため、陸上溶接の常識が通用しない場面も少なくありません。
特に水圧によるアークの不安定化や、水による急冷が溶接部の金属組織に影響を与えるため、硬化や脆化を引き起こす可能性があります。そのため、水中溶接では、陸上溶接以上に慎重な作業計画と熟練した技術が求められます。
■ 使用機器・安全性の違い
水中溶接では、防水性と耐圧性に優れた特殊な溶接機器を使用します。陸上溶接で使用する一般的な溶接機では、水中での使用に耐えられないため、専用の防水処理が施された機器が必須となります。
安全性の面でも大きな違いがあります。陸上溶接では、火傷やアーク光、ヒュームなどが主なリスクですが、水中溶接では感電・潜水病・減圧症など、水中作業特有のリスクが高くなります。一方で、陸上溶接で問題となる煙による肺炎や火傷のリスクは、水中では大幅に低減されます。
水中溶接の難しさ
■ 技術的難易度
水中溶接は、溶接作業の中でも最も技術的難易度が高いとされています。水中という特殊な環境で行われるため、陸上よりも溶接強度が落ちやすく、強度を確保するために高度な技術と装備が必要です。
水中では視界が悪く、水の濁りや暗闇の中で作業を行うことも少なくありません。陸上では大きなミスにならないような小さな判断ミスが、水中溶接では命にかかわるような重大なミスにつながることもあります。手先の器用さと経験に基づく判断力が、安全な施工の鍵となります。
・水による急冷で溶接部の金属組織が変化
・水素の混入により品質管理が困難
・視界不良による精密作業の難しさ
・水圧によるアークの不安定化
■ 安全管理の重要性
水中溶接では、電気・水・加圧ガスによる危険が伴います。人間と電気機器が海水を通じて接触するため、感電には特に注意が必要です。作業を開始する前に、すべての溶接機器と潜水機器が正しく機能することを確認することが不可欠です。
また、陸上と水中の気圧差により、作業を行う水深が深ければ深いほど高気圧障害になりやすくなります。空気を送る送気管が破損して窒息状態になるリスクや、空気タンクの残量不足による事故、水中での感電事故など、多様な危険要因が存在します。監督者と水上チームは、潜水士の異常や機器の故障の兆候を継続的に監視する必要があります。
水中溶接の仕事内容
■ 湿式水中溶接
湿式水中溶接は、溶接箇所が水中に露出した状態で行う方法です。一般的に防水被覆した溶接棒を使用し、潜水士が直接潜ってアーク溶接を行います。水中の視界が悪い中で作業しなくてはならないため、他の溶接方法に比べて高い技術が求められます。
湿式水中溶接は緊急の補修溶接などに使われることが多く、迅速な対応が求められます。比較的安価で、水深の深い場所でも作業が可能であり、複雑な形状の対象物にも対応できるという利点があります。
■ 乾式水中溶接
乾式水中溶接は、溶接部位を完全または部分的に乾燥させ、乾燥状態または半乾燥状態で作業する方法です。溶接部位に水が接しない状態にしてから溶接を行うことから「局所乾式水中溶接」とも呼ばれています。
溶接部位を乾燥させるため、特別なチャンバー(内部を真空にするための容器)などを使用します。また、状況に合わせてハイドロボックス方式や水カーテン方式、ワイヤブラシ方式など最適な方法で作業を行います。乾式水中溶接は海底パイプラインの補修や増設に実用されています。
湿式水中溶接
・防水被覆溶接棒を使用
・緊急補修に適している
・水深の深い場所でも対応可能
・迅速な作業が可能
乾式水中溶接
・溶接部位を乾燥させて作業
・高品質な溶接が可能
・海底パイプライン補修に使用
・特殊な装備が必要
株式会社嶺北潜水の水中溶接体制
福井県坂井市三国町を拠点とする株式会社嶺北潜水は、港湾工事・浚渫工事・護岸工事・水中溶接を専門に手がける潜水工事会社です。港湾潜水士の資格取得制度を整備し、取得後も最低1年の研修期間を設けることで、安全かつ確実な水中溶接技術の習得を支援しています。
未経験者も歓迎しており、潜水士資格や玉掛け資格の取得サポート、入社後の丁寧な指導体制を整えています。水中溶接は技術的難易度が高い仕事ですが、その分やりがいも大きく、日本の海洋インフラを支える重要な役割を担っています。水中溶接のプロフェッショナルを目指したい方は、ぜひご応募ください。
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福井県の港湾工事や潜水工事・水中溶接は株式会社嶺北潜水
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