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潜水士大募集の背景|海洋土木需要拡大と人材不足の現状


福井県坂井市に拠点を構える株式会社嶺北潜水では、港湾工事・浚渫工事・護岸工事・潜水工事・水中溶接・切断工事といった水中業務を全国各地で承っております。現在、海洋土木業界では急速な需要拡大に対し、深刻な人材不足が課題となっており、特に潜水士の確保が急務となっています。本記事では、なぜ今「潜水士大募集」という状況が生まれているのか、その背景と現状について詳しく解説いたします。
 

 

海洋土木需要が急拡大している背景

近年、海洋土木業界では工事需要が急激に拡大しており、特に潜水士を必要とする専門工事の発注が増加しています。この背景には複数の要因が重なっており、業界全体の構造的変化が起きています。
 

🌊 洋上風力発電の本格導入

国土交通省によると、2030年の電源構成において再生可能エネルギーの割合は22~24%を目標とし、そのうち風力発電の大幅な拡大が計画されています。特に洋上風力発電は、陸上と比べて強く安定した風が吹くことから設備利用率が高く、大型施設の設置が可能なため、今後の主力電源として期待されています。

重要ポイント
洋上風力発電設備の建設・維持管理には、水中溶接、海底ケーブル敷設、基礎工事など、高度な潜水技術が不可欠です。1基の風車には2万点もの部品が必要とされ、関連産業への経済波及効果も大きく、長期的な雇用創出が期待されています。

 

🏗️ 港湾インフラの老朽化対策

日本の港湾施設の多くは高度経済成長期に建設されており、現在大規模な更新時期を迎えています。また、東日本大震災や能登半島地震などの自然災害を受けて、防災・減災対策としての護岸工事や港湾施設の補強工事も急務となっています。
これらの工事では、既存構造物の点検から始まり、水中での補修・補強工事、さらには撤去・新設工事まで、潜水士の専門技術が欠かせません。
  

潜水士人材不足の深刻な現状

海洋土木の需要拡大とは対照的に、それを支える潜水士の人材不足は深刻化しています。この問題は単純な人手不足ではなく、専門性の高い技術者の絶対的な不足という構造的課題となっています。
 

👨‍🔧 技術者の高齢化と技術継承課題

厚生労働省の労働経済分析によると、建設業界全体で人手不足が深刻化しており、特に専門技術を要する職種では高齢化が進んでいます。潜水士もこの例外ではなく、ベテラン技術者の退職により技術継承が課題となっています。

年代
割合
技術レベル
50代以上
約40%
高度な専門技術保有
30~40代
約35%
実務経験豊富
20~30代
約25%
新人・技術習得中

「参照:厚生労働省 令和6年版労働経済の分析」
 

💰 労働条件と待遇の現状

潜水士の年収は平均500万円から700万円と、専門技術を要する職業として相応の水準となっています。経験豊富な潜水士や複数の資格を持つ技術者では、年収1,000万円以上を得ることも可能です。しかし、水中という特殊環境での作業に伴うリスクや体力的負担から、長期的なキャリア形成を敬遠する傾向があります。

新人潜水士

年収:250万円~400万円

特徴:資格取得支援制度あり

研修:1年間の充実した研修制度

経験潜水士

年収:500万円~800万円

特徴:複数資格保有で手当支給

雇用:正社員での安定雇用

ベテラン技術者

年収:800万円~1,200万円

特徴:管理職・技術指導も担当

需要:引く手あまたの状況

「参照:千尋海洋技術 潜水士の年収実態調査」
 

 

北陸地域の海洋土木事情と特色

福井県坂井市をはじめとする北陸地域は、日本海に面した地理的特性から、独特の海洋土木需要を有しています。この地域の特色を理解することで、なぜ潜水士の需要が高いのかが明確になります。
 

🌊 福井・石川・富山県の工事需要

北陸3県では、漁業基盤整備事業、港湾改修事業、防災・減災対策工事が継続的に実施されています。特に福井県の三国港、石川県の金沢港、富山県の富山港では、大型化する船舶に対応するための浚渫工事や岸壁改良工事が活発に行われています。
また、北陸新幹線の延伸に伴い、物流拠点としての港湾機能強化も進められており、水中工事の需要は今後も継続的に発生することが予想されます。
 

❄️ 季節性と気象条件への対応

日本海側の特徴として、冬季の荒波と積雪による作業制約があります。このため、北陸地域で活動する潜水士には、厳しい気象条件下での安全作業技術が求められます。逆に言えば、これらの条件に対応できる技術者は全国的にも高く評価されており、技術力の証明にもなります。

地域特性
福井県坂井市の東尋坊周辺海域は、複雑な海底地形と潮流変化が特徴的で、高度な潜水技術が必要とされます。この環境で培われた技術は、全国各地の海洋工事現場で高く評価されています。

 

海洋土木業界の将来展望

海洋土木業界は、今後10年間で大きな転換期を迎えます。洋上風力発電の本格稼働、港湾インフラの大規模更新、さらにはICT技術の導入による施工手法の革新など、多方面での変化が予想されます。
国土交通省のi-Construction推進により、ICT活用工事が標準化されていますが、水中作業においては依然として人的技術が不可欠です。むしろ、最新技術と熟練技術の融合により、より高度な専門性が求められる職業となっています。
また、2050年カーボンニュートラル実現に向けた海洋再生可能エネルギーの拡大により、潜水士の活躍の場はさらに広がることが確実視されています。技術継承と新人育成が業界全体の重要課題となっており、未経験者でも意欲があれば充実した研修制度でプロフェッショナルを目指せる環境が整っています。
 
このような背景から、株式会社嶺北潜水では「潜水士大募集」を積極的に行っており、港湾潜水士1級の国家資格取得支援、1年間の研修制度、正社員雇用など、安心してキャリアを積める環境を提供しています。海洋土木の需要拡大という追い風の中で、専門技術を身につけ、社会インフラを支える重要な仕事に挑戦してみませんか。
 

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福井県の港湾工事や潜水工事・水中溶接は株式会社嶺北潜水
〒913-0043 福井県坂井市三国町錦3-1-22
電話:0776-82-6785 FAX:0776-76-3077
※営業・セールス目的の問い合わせはご遠慮願います。

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