港湾潜水士の国家資格制度|1級・2級の違いと取得方法

港湾工事や浚渫工事において、水中作業を行う技術者には高度な専門知識と技術力が求められます。特に安全性と施工品質を確保するため、適切な資格を持つ潜水士の存在は不可欠です。港湾潜水技士の国家資格制度は、こうした水中土木の現場で活躍する専門技術者の技能水準を認定する重要な制度として運用されています。
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福井県坂井市に拠点を構える株式会社嶺北潜水では、石川県・富山県を含む北陸地域全体で港湾工事・浚渫工事・護岸工事などの水中土木業務を手がけています。当社では国家資格「港湾潜水士1級」や「船舶1級免許」を保有するベテランの潜水士が在籍し、さまざまな状況下で安全かつ迅速な施工を実現しています。水中土木の専門技術を持つ潜水工事会社として、資格制度の重要性と取得方法について詳しく解説いたします。
潜水士の基礎資格制度
水中での作業を職業として行うためには、労働安全衛生法に基づく国家資格が必要です。潜水士の資格制度は、高気圧下での作業における安全性確保を目的として設けられており、水中土木や浚渫工事の現場では不可欠な基礎資格となっています。
国家資格「潜水士」とは
潜水士は、潜水器を用いて空気圧縮機や手押しポンプ、酸素ボンベからの給気を受けて水中作業を行う専門職に必要な国家資格です。水中では水圧による減圧症や肺の破裂といった高気圧障害の危険が伴うため、正しい知識と技術を身につけた者のみが作業に従事できる仕組みとなっています。
この資格は労働安全衛生法と高気圧作業安全衛生規則に基づいており、都道府県労働局長から付与される免許制度です。一度取得すれば生涯有効で、更新手続きは必要ありません。水中土木工事、サルベージ作業、海洋調査、水産物採取など幅広い分野で活用されています。
潜水士試験の内容と難易度
「参照:コエテコカレッジ」
潜水士試験の受験資格に制限はなく、誰でも受験可能です。ただし、18歳未満で合格した場合は18歳になってからでないと免許申請ができません。試験は五肢択一のマークシート方式で、試験時間は4時間通しで実施されます。
合格基準は、各科目の得点率が40%以上かつ全体の得点率が60%以上となっています。合格率は例年80%前後と比較的高く、学科試験のみのため難易度は国家資格としては取り組みやすいレベルです。
港湾潜水技士の資格制度
港湾潜水技士は、港湾工事において潜水作業を安全かつ精度高く完成させるために必要な専門知識と技術力を審査・認定する資格制度です。国土交通省の技術者資格登録制度に基づき、平成28年4月1日から登録資格として正式に認定されています。
1級・2級・3級の違い
1級港湾潜水技士
役割:潜水作業全般の管理・監督
権限:あらゆる潜水作業を監督可能
配置要件:3名以上の潜水作業時は常時1名配置必須
責任範囲:潜水計画・安全管理を含む総合管理
2級港湾潜水技士
役割:中級レベルの潜水作業監督
権限:無資格者の潜水作業指揮可能
配置要件:小規模作業での監督者として配置
責任範囲:現場レベルでの安全管理
3級港湾潜水技士
役割:基礎レベルの潜水作業従事
権限:指揮監督下での潜水作業
配置要件:上級資格者の指揮のもとで作業
責任範囲:個人レベルでの安全作業
受験資格と実務経験要件
港湾潜水技士の受験には、基礎資格として潜水士免許の取得が前提条件となります。さらに、各級に応じた実務経験年数が求められ、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。
港湾潜水技士の資格は5年ごとの更新制度となっています。資格保持者は所定の期間内に更新講習を受講することが必須で、更新を怠ると資格失効となるため注意が必要です。これは国土交通省の技術者資格登録制度の要件でもあります。
水中土木現場での資格活用
浚渫工事や港湾工事の現場では、港湾潜水技士の資格レベルに応じて明確な役割分担が設けられています。特に安全管理と施工品質の確保において、適切な資格者の配置は工事の成功を左右する重要な要素となります。
現場での役割と責任
潜水工事会社では、工事規模と内容に応じて適切な資格レベルの潜水士を配置します。1級港湾潜水技士は、複雑な浚渫工事や大規模な港湾構造物設置工事において、潜水計画の策定から安全管理、品質管理まで包括的な責任を負います。
2級港湾潜水技士は、中規模の水中工事において現場監督者として活躍し、無資格者や3級取得者の指導・監督を行います。護岸工事や水中溶接作業など、専門技術を要する現場での実務リーダーとしての役割を担います。
3級港湾潜水技士は、基礎的な水中土木作業に従事し、上級資格者の指揮のもとで安全かつ確実な作業を実施します。ブロック据付工事や捨石均し工事などの現場で重要な戦力となります。
福井・石川・富山地域の特性
北陸地域の海洋環境は、冬季の荒波や積雪などの厳しい自然条件が特徴です。福井県坂井市の三国港周辺や、石川県・富山県の主要港湾では、こうした地域特性を理解した港湾潜水技士の存在が不可欠となっています。
特に日本海側特有の波浪条件や潮流パターンに対応するため、地域の海洋環境に精通した1級・2級港湾潜水技士の技術力が重要視されます。また、冬季工事における安全管理や、春季の融雪期における水中視界の変化への対応など、季節要因を考慮した施工計画立案能力も求められます。
資格制度を活用した技術力向上
港湾潜水技士の国家資格制度は、水中土木・浚渫工事の安全性と品質向上を目的とした重要な制度です。基礎となる潜水士免許から始まり、段階的に実務経験を積みながら上級資格を取得することで、専門技術者としてのキャリア形成が可能になります。
福井県坂井市を拠点とする当社では、国家資格を持つ専門技術者による高品質な施工を提供し、北陸地域の港湾インフラ整備に貢献しています。適切な資格制度の理解と活用により、より安全で確実な水中土木工事の実現を目指しています。
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